2017年4月11日火曜日

家も木と同じで地面に生えている。


震災前の北上川の風景を撮ったものがある。

飯野川のコメリの駐車場から飯野川の橋を渡り、左折して向こう岸を左折して、暮れなずむ北上川の風景をまだ群生していた萱の原と一緒にただカメラを回したものだ。
まだ橋げたが流されることを知らない新北上大橋、右手に当時は木が鬱蒼と目隠しになっていて見えない大川小学校、その大橋を左に曲がるともう山並みが赤紫の稜線で黒く浮かんでいる。山間に向かって車を走らせると家がポツポツ見えてきて、村に入ると小さな川があり、その手前を左に川沿いに狭い道を進むと自分の家。
家の灯りが点いていて、灯が玄関のガラス戸の範囲だけ外に漏れて、他は闇の中に埋もれようとしているのが我が家ながらさみしい。

家に入ると札幌に持ち帰ろうとしている福助の置物がコタツの上で大きな顔をしている。
父親もいなくなり、母親も札幌で息を引き取り、柱時計だけがただ一つ息をしているもの。迎えてくれる人がいない家は空っぽの箱で親の偉大さというか、そこに住んでる人の毎日の生活感が充満していたことのエネルギーが丸々落ちてしまっていて火が消えてしまったようだという表現よりもリアルに暖気が消えている。

普段そう簡単にけるところでもなく、また札幌とは基本的に生活の仕方が違うので本当に故郷らしい場所、今は家もなくなり、取り壊して一年二年は人が住んでいる痕跡が残っていたが今では母親が好きで植えていた木や植物が誰の力も借りず勝手気ままに生きている。家も植物と同じで人が住んでる間は生えているものなんだな。人の生活エネルギーを水と同じように吸い取り、それを柱や欄間、縁側、台所、押入れ、神棚、仏壇などに行き渡らせ命になっていた。
 
花や木が枯れるように家も枯れてしまう。

4月は母の命日。このところ命日だらけだ。

今月の29日長津くんの店「LOG」でのライブがあります。先月の末、残り5席だと言ってたのでご注意ください。とFIXE仮住まいの深澤くんが言ってました。長津くんは今、20日間のツアーに出ていてその辺は誰に聞いたらいいんだろうか?店に誰かいるんだろうか?

7月のスケジュールを決めているんだけど、東京、今回は初期の停電バンドのメンバー八千代のピアノでやってみたいと思ったので新宿から移動です。
道東も7月にやろうと思っていますので、もし季節の良い道東、旅いきたいなあと思う方がいらっしゃいましたらお付き合いしませんか。

今日はラジオの日です。25時スタート。「幸男さん」
また、変わったことをやろうと目論んでいますのでお楽しみに。

「ガンスリンガー」、ようやくハマれた。「荒地」に突入。
この前の「運命の3人」-デッタとオデッタ- Ⅳの章、段落なしで2ページも書き進めていくガッツ、面白い書き方だった。翻訳の人が大変だったろうなあ、ちょっとわけわかんねえぞというところがあって楽しいね、こういうの。


              BGM    Andre Coelho Matos -Time To Be Free
                  Kool & The Gang - Everything's Kool &The Gang

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