2017年3月10日金曜日

何を携えて集まるかね?3月14日、札幌クラップスホール本番。


みのやが隣で歌ってる。
みのや雅彦はそばに近づくにつれて大きくなっていく。
遠近法からいえばそれが正しい見え方で、近づくほど小さく見えるというのはこの業界ではあまり褒められたことではないんだと思う。それにしても横から眺めるみのやはでかい。本人はどれくらい自分が大きいと思っているのかしらないけど、声もギターも大きい。野中の一軒家じゃないんだからそんな大きな音はいらないんじゃないかというほど、これでもかなのだ。一平もでかい声だと思っていたけどみのやにはかなわない。
歌の一番大きな大事な要素だと思う。歌い手の本来の姿なのだ。

大は小を兼ねることがあっても小が大をかねることはないのだ、大きな声の人は小さな声も出そうと思えばいくらでも出せる、でも、小さな人が大の声を出そうとすると一曲で喉を痛める。
この三ヶ月みのやの歌をまとめて聞いた気がする。
自信がもう磐石だね、迷いがなくてすごくいい。

門別、札幌、旭川。
旭川の武田くんのハイジャック25周年記念コンサート、先週終えたばかりで、いいライブでした。年季の入った友達が企画し、年季の入ったおっさんたちが歌い、年季の入ったお客さん、年季の入ったホール、年季の入った店、何の文句も意見もない問答無用ライブ。
境長生がわざわざ札幌から観に来てくれた。ミスマッチみたいな組み合わせをどうやってやるのか観たいというのが来た理由だそうな。嬉しいね。

東京では山木さんが岡崎倫典君とセッションやるみたいで、近所だったら是非観たいと思わせるライブ。
今日も元気にどこかで誰かが歌ってるよ。
そしてそこには楽しみに待っていてくれる人々が集う、なんて浪漫な良い風景なんだろう。

僕の本番もいよいよ4日後。
久しぶりのガレージバンド。
何年経っても変わらないところと、時間のおかげで変化したもの、25年以上前に一緒に始めたバンドはどこに着地するか。リハーサルは何度もやっておおよその想像はできるんだけど、本番の接地面はまだ見えない。バンド始めた時は既におじさんだったんだけど、今はさらに爆発的なおじさん。おじさんたちは何を見せてくれるんだろうね?
何かを知らないうちに失くして代わりに、何かを手に入れたか、時間が何かいいものをくれたか、贅肉が増えたか、シンプルになったか、こじれたか?

色々持って集まります。