木のドアを開けると右側に注文を聞くカウンターがあり、そのカウンターの下にガラスのクッキーやケーキの入ったガラスのショウケース、その真向かいに一対の木の椅子とテーブルがしつらえていて、オブジェと思ってみれば納得できるけど、そこに座ってコーヒーを飲むとなると客は通り過ぎるし、店の人と始終対面する。空間は狭い。2階に上がると窓に面してテーブルが2席分少しゆったり目に設置されていて、その後ろに2席、その脇に4人がけのテーブルが一つ。壁に写真集やエッセー、ペーパーバックスなどが並べられている本棚があって、コロナが流行る前に植草甚一の「僕の読書史」(だったと思う)をその本棚から引っ張り出して読んでいた。
もう一年と3ヶ月、どうなってるんだろうと思って訪ねて見たら休み、何日か経って散歩方々通り過ぎたらOPENの看板が降り口に置いてあるんだけど中に人の気配がない。住宅街にひっそりと、きちんと洒落っ気を保った店が開く気配がない。隣のパン屋も付き合うように閉じている。満員御礼になってほしい店じゃないんだけど、知らないうちになくなってしまうのももったいない。時々ピアノのソロ演奏もやってたみたいだけどその音も聞こえない。
窓に青空が写っていて、静かに雲が流れていく。ファンですというほどしげく通ったり店じゃないけど楽しい気分を作ってくれる店はそう多くない。コーヒーについて多くを語れるほどのうんちくも味覚も持っていないけれど、自分の体にフィットする感じがいつもあった。
また開くといいなあ。
ミャンマーは日本に7点も入れられて、サッカーの弱っちいチームだった昔の日本を相手にした強豪国ってこんな風に見えてたんだろうな。なんて、真面目にこの試合見ていたわけじゃないから知った風なこと言っちゃいけないんだけど。
今日は昼間、HBCでラジの録音。先日録った弾語りと川端さんとの話のパートを取り込んでの完パケ作り。佐々木さん、ゆきおさんのユニットなかなか楽しいです。