2021年2月19日金曜日

特別に春の感じ


 山木、鈴木さんとのライブが終わった。

リハーサルが始まる前に一平さんは近所の雪道で転倒して、痛みが一向に収まらないとぼやきながら練習に参加してきた。折れてるか、ヒビが入ってるかじゃないかと言っても金輪際病院に行って検査をする気は無いみたいだ。まあ、言ってることはわかる。山木も「俺も行かないなあ、骨折とかヒビだったらいいけで、間違って他の病気発見されたら大変だもなあ。」

 せっかく機嫌よく毎日暮らしてるのに、医者に何か見つけられて次の日からのことを考えると、というのはわかるんだけど、それは間違いだべ。

 どっちにしても最近、僕らはお互いの表情だけではよくわからなくなっている。

 3人で舞台に上ってギター弾いてる姿や歌ってる表情を見てても二人ともどの辺にいるのかがよくわからない、言ってみればそれぞれがそれぞれのスタイルを完全に発揮しているという夢のようなステージ態度なのである。あとで人づてに楽しかったと言ってましたよ、というのを聞いて「ああ、喜んでいたんだ、うーん、分かりづらくなっていくものなんだ、わしら」

僕らはどうやら先祖返りしてるみたいだ。それも20歳の頃の自分たちに。

それぞれが持ってた性格が、青年から壮年、壮年から老年に行くにつれて緩やかに変わっていき、どこか穏やかに、どこかピースフルに、あるところはトゲを持ってとんがり、いわゆる大人として成人してきたのだけれど、ここにきて僕らは突然20代の溌剌としたハリのある性格に戻ってきたような気がする。外から見ると逆に見えるかもしれないけど、もっとそばに寄って見るとそのことがよくわかる。

 今回のライブはいつにも増して刺激的なものだった。

 3人じゃないと出ない強烈な音楽風景だった。年季の味わいというものではなく、もっとはっきりとしてイズムとしてかもしれないね。

 さて、3月13日の定例会のリハーサルが始まる。去年残ってしまった3月のコンサート。

 ガレージバンドプラス3人の編成。それぞれが日々違うところで音楽をやっていて、ときに集まってバンドになり、バンドが時間経つと、集合体に散って行く。スタートは80年代中頃。

3の木でやってもバンド、4人でやってた時もバンド、出てくるものは皆違う。

みんな頑張って音楽やろう。西岡くん、手島さん、大山君、大介、、この4人がさらに上から覆いかぶさってくる。押し潰されないようにしないと。