2022年10月27日木曜日

着々と山が低くなる 9月14日 part2



丸山は赤く色づく木の葉がないので、全体的には炊き込みご飯みたいな色合いになってしまい深く感心することはないけど、それでも一応秋最後の秋らしく醤油色になっていて、それはそれで趣はあるかな。これが枯葉になって落ちきる前あたりに雪がうっすらとつもり、いよいよ本気の冬が始まる。前回のPart2を書こうと思ったらもう11月が目の前に迫っていて一瞬もういいかとも感じた。

先週まで北海道を廻るツアーに出ていて浮かれ騒いでいた。普段の単位が一人とか二人とかなので大勢であっちの街、こっちの街を廻るとつい浮かれる。そういえば昔やっていたツアーというのはこんな感じだったというのをしみじみ思い出し、ついでに俺たちやっぱり若かったんだなあというのもついてくる。それでも函館も室蘭も苫小牧も。小樽も帯広も街は変われどそこにずっとあってたどり着くと同じ街があった。市民会館なんていうのはどこも年季が入ってただ古くなっただけで何も変わっていない。懐かしさだけ。くる人が変わっただけ。みんなも古くなっただけ。それがいいんだ。

その旅が終わってようやく時間ができて改めて9月14日の映像を見る。

なんかすごいことになっていた。ひと月以上が経ち、まだやった実感はあるんだけど、ディスクに残っている僕らのライブは今のこの時間に見た方がよりリアリティがあり、すごいことになっていた。

みんなのパフォーマンスもいいんだけど、弦のアレンジとカルテット4人のプレーが素晴らしい。チームのフォーメーションがどんなハプニングがあってもビクともしない力強いものになっていて、せめて守ってせめて守っての波のような連携が素晴らしい。ほんとバンドみたい。

玉川さんが登場するあたりからライブの波は高くなっていき、tea for two, my funny Valentineのストリングスは素晴らしく、September Valentineで僕の歌もすごいことになっている。完全に弦と玉川君に煽られている。そこから星影のワルツに至る道はもう流行歌の王道をまっしぐら。相当楽しそうに歌ってる。

続いてrocketのユキちゃん登場でまた風景が変わり、今度はアコーディオンと弦の共演。キャラクターの強い楽器でストリングスがどこに行こうが埋もれることなく、波間に浮かぶブイみたいにプカプカ楽器の中を浮かび時々ピカピカ光る。

今回のコンサートでハードルを上げてしまった感があるけど、また考えられることを実現させることに専念するだけかも。また地味な作業が待っているけどそれもまた良し!とお、思わないと。


リズム隊の土田君と大西君。大西君は本当にセンシティブなベースラインで前にせり出してくる音じゃなく、ふと見ると大西君のベースが聞こえてきて、それも正確な音を置いてきてくれるベーシストらしいベーシスト。本当に優しい人というのが後ろから聞こえてくる人だった。土田君は「コヨーテとUFO」からの付き合いで、パーカッショニストってリズムをコントロールするので音の落とし場所がそれぞれ違っていて、それぞれがそこの哲学というか主張が千差別れるミュージシャンなんだろうと思う。そこが融合するのかしないのかというのをいつも考えさせてくれる。

それにしても随分前の話というのも約束してなければ書かないね。お粗末さまでした。

昨日から咳が少し出て、喉がそこはかとなく痛くて、熱はないんだけど元気なんだ。

たぶん元気なんだな、ごほん、

スケーッジュールのところにまだ書ききれてないんだけど、12月3日旭川、アーリータイムズのライブがあります。いつもと同じ18時30分開場、19時00分開演。料金4、000円(1drink別)お問い合わせ先 0166−22−2461(アーリータイムズ)