書くのに苦労するだろうなとつくづく思った。
実際は何も書いていないんだけど、その辺りが面白い。
「数学的にありえない」が良かったので、勢いで買う。
このところちょっと疲れがあるので、予定を一つ飛ばして昼寝をする。「キングコングとゴジラ」をケーブルで録っておいたので、ソファに横になりながら観る。子供の頃、何故か縁がなく、ぼんやりと通り過ぎた映画を63歳になって観る。当然なんだけど昭和の映画でそれも子供向け、いい大人が、みんなが働いてるときに観るには贅沢すぎる。
緩やかに落ちてゆく。
昼寝の醍醐味。
ギャーーオーー、と遠くで咆哮、バンぼこぼこ、キングコングが胸板叩いている。
こんな平和な時間はこのところなかったかもしれない。
久しぶりの昼寝。
最近の話によると、昼寝はどうも、そんなに健康には寄与しないらしい。つぎからつぎか異説がわき上がって来て油断ならない。
アルバムのジャケット裏面が上の絵。(写真があるとこんなに便利なんだなあ)
ペーパーバックの表紙みたいな仕上がりで、めちゃくちゃアメリカン。
書き割りみたいな町並みと、十字架みたいな電信柱に埃は舞ってるのに人の気配がなく、夢みたいなドライな景色。
「コヨーテとUFO」のイメージ、表と裏で対になっている。
僕よりももっと具体的なイメージを彼は持ってる。この歌に。
片山竜二。
アクリル画家。
一番早くあがって来たのが彼の絵だった。
「コヨーテの顔を見てわたしゃ、泣けましたよ。これで行きます。これ以外に何もいりません、ジャケットの表は。」とデザイン担当のはっしーはきっぱりだった。
第一印象は多分、アルバムを手にした皆さんとそんなに違う感想じゃなかったと思う。
不思議な絵だった。
アルバムタイトル自体がエキセントリックだったので、この絵に出会ったときは「イェーイ」と思ったけど、ここまでいって果たしていいのだろうか?の疑問符が結構付いた。
でも、見れば見るほどこの二枚は深みにはまって行く。
なんたって、僕の歌をハンマー投げのハンマーみたいに遠くに飛ばせてくれる。
片山君にはまだ会っていない。
打ち上げがあったら声をかけて欲しいと言われてる、おそらく、僕よりは人見知りしないみたいだ。
アクリル絵の具と筆で描く。らしい。
おわり