2021年6月23日水曜日

時間も突き詰めれば距離なのだ


 このままだと東京は刻々と遠ざかっていく。

渋谷の駅前をテレビが写していて、人通りが増大しております、とアナウンスしてた。

自分の道をいつのまにか人が指図し、後ろから文句が追い立てていく。

こうやって西線11条の路面電車の停留所から医大の方を見ると人がいない、今始まったことじゃなく元々人がそんなにしげく通うところでもない。以前、道立図書館のところでも写真を撮ったけど見事人が歩いていない。札幌は昼日中街中以外は人はいない。電車に乗ってるかバスに乗ってるか、地下鉄で地下を移動しているか、車に乗るか、自転車に乗るか、あとはほんの少しの人が歩く。200万の人口もあっちこちにばら撒けばこんな風になる。というのは多分冗談なんだけど、用心にもほどがある。

僕は明日から東京に行く。

歳をとると東京は遠ざかって行き、まあしょうがないなとも思えるんだけど、自分の意思で遠ざかっていくのと、たくさんのバイアスがかかって遠ざかるというのは根本的に違う。

「2003年、11月の人々」、自然気胸をやって飛行機に乗れなかったとき、フェリー、新幹線で東京まで行く途中で詩が浮かんだ曲。東京が遠いなあとしみじみ思った。

近い遠いはそこに住んでいる人によって違う。札幌、釧路360キロ、朝早くにバンドみんなで車で走って夕方ライブやり、終了してまた車で札幌に帰る。700キロ。ずいぶん昔の話しとはいえ実感はあるなあ。

コロナは時間にまで侵食し始めている。

早いうちにこの距離感は正常に戻さないと、それは距離だけじゃなく、聴きに来てくれる人たちとの距離でもある。

このブログも普段はもう少し後に書くんだけど、そうなると今週はもう書かないことになる、で、書かないと2週分になって呑気な人に戻ってしまうので早々とここにアップすることにした。

 ※  ※  ※

取り急ぎなので今回は原稿起こししてないので原文のままです。

絵は岩波文庫「日本唱歌集」「風」の挿絵から似ても非なるものが描き上がりました。

この歌は大正時代の歌のようです。うん、明らかに古すぎて、話にならないんだけど普通は。




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