2015年2月28日土曜日

リハーサルとレコーディング



久しぶりにベーカーのメンバーに会ってリハーサルが始まった。
ベーカー・ショップ・ブギーが正しいバンド名。
最初はドラムのノリさん抜きで譜面当たりをする、今回はスピード感を重視のメニューにしたつもり、それとメンバーとの息もわかってきたので出来るだけリラックスできるというのが大体の進行目標だす。
元、ヤギ、大介、と僕淡々と、真面目にきつい緊張感とおっさん達の長年培ってきた音の中で空気が振動する。
なんて真面目なんだろう?
みんなきちんと音をさらってきていて、進行も把握していて、一本筋を通そうとする。
ギターの元は去年のこの時期に足を骨折して、その骨折をこじらせて2回手術したのにもかかわらず今日も生きてギターを弾いている。
キーボードの大介は一応低姿勢なんだけど恐らく人の話は聞いていない。
ヤギは黙々とベースを弾いていて、思い出したようにニヤリと笑う。
僕は僕でこの時期はまだ自分のことで精一杯で、ひたすらコードのことを考えている。
バンドがすごいのはみんなそれぞれが何やるか知ってるところで、本番になったらその人間分だけの音を出すのさ。
それにしても、カバーは厄介な歌を選んでしまった。格好いいんだけど、歌詞が哲学で意味がよくわからん。
ずっと歌いたかった歌なんだけど、難しい。
3月14日はペニーレーン。
頑張ります。


今週はもう一つ。
芸術の森スタジオで丸石輝正くんのレコーディング。
先月からアレンジの作業を始めて、ようやくスタジオにこぎつけました。
ドラムス、ピアノ、ベース、ギターのリズムトラックを一気呵成に取り込む。
写真に写り込んでいるアレンジャー二人(西岡君、いづみちゃん)の尽力が大で予想以上のものが録音できた。
ハプニングもたくさん生まれて、とにかくいいレコーディングでした。


僕も一曲書き下ろして丸ちゃんに歌ってもらう。

こっちのメンバーは大体30代で、上のライブの60代とはまた趣が違っていてその差異がとても面白い時間だった。
4月5日に丸石輝正CD「Shine」がリリースされるとのことで、是非お聞きください。
多分素晴らしいものになってるはずです。
いまはボーカルの取り込みと、リード楽器の取り込みなどでダビングの作業が来週までつづきます。

「ワン、ツー、スリー、フォー」
ガットと鉄弦の2本のアコースティックギター、アルペジオとオブリガートのイントロから入っていき、歌が入ってくる。
町田くんと古館くんはお互いの呼吸を計りながら歌の中心から出たり入ったりを始める。
まるちゃんの歌は音の隙間をさらにこじ開けるように、そしてさらに自分の居場所を広げるようにアルペジオとオブリカートを整理する。
一発勝負の録音で、レコーディングの最後にこれをやるというのはかなりかっこいいね。
緊張感がそのテイクの中に溢れかえっている。
いろんな音が取れた。
僕らは虫取り網を持った子供のように、たくさんの音をブンブン振り回して網で捕獲。
楽しいことこの上ない。

はるみというみかんがあって、それがやたらとうまい。
この、はるみ、というのはきっと人の名前からとったんだろうなあ。
もう少し別の名前でもよかったのにと思うけど、大きなお世話だすなあ?


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