2025年7月16日水曜日

ライブ、弟子屈。


去年、弟子屈 に行き、ライブ前に市内を回ってる時に実行委員会長の山本くんから町のことをたくさん聞いた。本人も元々役場の仕事をしていた人で、地元に対しては相当の思い入れを持って、弟子屈や同党のパンフレットをたくさんもらった。

ライブの前に数多くの連絡事項や進行状況などの報告は度々もらっていて、実行委員の4人の皆さん(山本さん、喫茶あいのマスター山本さん、ひとみちゃんとやよいちゃん)の情熱と期待感などがたくさん伝わってくるメールを数多くいただいた。

一年たちもう一度やろうということになって「どうせなら、季節の一番いい暖かい時にやって見たいなあ。」と勝手なことを希望したらそれも飲み込んでくださり、多分この時期は道東観光等で忙しくなってるにもかかわらず快諾してもらった。前回は風のびゅうびゅうの釧路湿原、霧が出ずっぱりで人気のない摩周湖、春もまだ遠い4月の弟子屈だったのもあって、叶うものだったらこの美しい土地なので、夏の最中のこの町に是非会いたいという思いがその時からあった。

歌を作ろうというのは一年前から軽い冗談みたいに湧いてきてた。案内の山本さんの車の中で全道チェーンのパチンコ屋さんの「ひまわり」の1号店がここだと教わり、そうか|ひまわりはここから札幌という都会に仕事に行ったんだ、どこからとなく「木綿のハンカチーフ」のストーリーが浮かんできて

「歌書いて見ようかなー。ひまわりかー、恋人よ〜僕は旅立つ♪」なんとなく口から出てしまった。あまり人前で感情に駆られてこんなことを言う人じゃないんだけど、道東、まだ冬も終わりきっていない季節にひまわりが頭の中で咲き乱れ、映画の「ひまわり」の群生が出てきてしまった。


※ これはエゾイソツツジで、7月のこの時期には終わってました

「木綿のハンカチーフ」みたいな、と言う構想時期は結構長く続きましたが、今年に入ってひとみさんからのメールを読んでガラッと変わりました。弟子屈でのライブ開催というのは1997年2月22日「佐々木幸男コンサート実行委員会 於社会老人センター」から繋がっていたもので、やよいちゃんの机の中で27年間眠っていた封筒が揺り起こしたものでした。ありがたいといえばこんなにありがたいことはない。人の記憶の優しさをつくづく感じています。


ひとみさんから ポツンとメール 電話か手紙しかなかった頃

夜のラジオから流れてくる 歌をたよりに大雪の中

僕らは静かに 夢を見続けた こんがりコン こんがりコン こんがりトースト焼けた

 

 たくさんの若さ光ってた ひとがつながって 歌もあふれてた

 レコードが回る 人が笑って 誰も今が 今日の今日まで

 いのちを紡ぎ 今日を重ね こんがりコン こんがりコン こんがりコンと老けた


もう一度だけ手をつないで見ようか 忘れてることばかり

もう一度だけ明日も元気だと 忘れていることだらけ でもここは変わらないだろう


 風に揺れるひまわり 季節変わっても こんがりコン こんがりコン遠いところに

 こんがりコン こんがりコン 遠いところにあい

                       ==遠いところにあい==



弟子屈の皆さん、スタッフの皆さんの27年間の愛情と友情感謝のみです。楽しかった、リフレイン普段、あんなに力入れて歌わないのですが、頑張ってみました。


また元気に会いましょう。体大事に目減りしないように。

今度はカヌーで釧路川、川下りを教わりに行こうと思います。

摩周湖の見えるこの場所でライン交換していた僕らを怪訝そうに見ていたあいつらいつかぶっ飛ばしてやりましょう。

マスター、やっぱり淋しいから時々でいいので(デーゲームいいです、昼間は家空けること多いので)はファイターズ臨時情報流してください

札幌はさっき雨が上がり、また夏がもうしばらく居ると声高に叫んでいます。





2025年6月20日金曜日

予想はしていたけれど、1日にできることは一つだね


 パークホテルでの「Not jazz But jazz」

無事に終了しました。楽器も持たずただ歌手としてジャズのメンバーとやるなどということを超線路しても度がすぎるなあ、と過ごした日々。胃が痛くなるほどのプレッシャーというのはもう年齢的に受けることはなかったけど、それでも時々深く考えることはあった。

「Age of junk」をスタートの曲にしてよかった。気分は2019年「ブレードランナー」が舞台だった(未来は思いの外先には進んでいないとつくずく思うけど)頃のジャズホールを想定したんだけど、どこかの意味でハードボイルドではあった。

今回はできるだけ伝達手段を会話にしなかった。

ただひたすらプレイに集中してもらい、僕はできるならアンドロイドのように歌いたかった。

思うこと感じること、いつもと違うところから入ってくる、感じ。

蛇池(sax),斎藤(wood Bass),南川(piano)の三氏、素晴らしいパフォーマンスでした。

コンサートタイトルとフライヤバッシリと決めてくれた橋本亜矢様ありがとう。


さて、次のステージです。

昔、むかーし、コンサート実行委員会を作ってくれて大雪の日に呼んでくれた方が去年の風の強い寒い4月に旧交を温めようとライブを企画してくれました。

喫茶あい、で今年は機構の一番良い時に行きたいと図々しくもリクエストを出し、6月29日を選んでブッキングをしてくれました。釧路湿原や支笏湖をぜひ見て欲しいと勧められているのですが、如何せんわしはほぼ根っからの北海道人じゃ。摩周蕎麦だったら付き合おうかな、それにしてもこの季節の道東楽しみだな。

果てし無い大空と、広い大地のその中で♪〜 

なかなかたどり着いて、交通事情と宿を探すのが大変そうですが、ぜひお出かけください。

喫茶あいのマスター山本さんはファイターズファンで試合が終わるとメールですぐに結果を毎回送ってくる。あのね、夜、追いかけ再生で見ようとしてるから困るんです。と今度会ったら言っておく。


まもなく7月です。

7月13日(日)旭川 Co-jack

7月25日(金)小樽 能楽堂

またリハーサルが始まります、それぞれセットが違うから結構忙しい日々は続きます。

そうこうするうちにおいら、75歳になる、人生ははええーなあ。

2025年3月21日金曜日

とらやの夜の梅 いつ食べる?でかい








自分に勢いがあるかどうかはわからない。

「時間です!」と告げられて舞台に上がってゆく。お客さんに挨拶して、時には軽く手を振ってみる。ギターを抱え、イヤモニを左耳に装着し、軽く深呼吸するとドラムの新村君からのカウントが数えられる。

「ワン、ツーー、スリー!」

リハーサルを重ねる。

いつもメンバーは違えど練習スタジオの景色は変わらない、アンプやコード、ミキサー卓、雑然と壁に立てかけられているパイプ椅子の塊、誰かには必要な、ひっきりなしに自分やメンバーのフォーメーションを確認する正面に広がる鏡。マイクにマイクスタンド、譜面台、人がいなければ物置なんだけど、人が入ると俄然狭くなる。

自分に勢いがあるかどうかわからない。

それでも3時間4時間のリハーサルには付き合える。疲れるけれど、さしあたって振り絞らなければ出てこないエネルギーではないから、終わって虫の息にはまだならない。Garage Bandという昔からのバンドで今回はやるのでストレスは軽い。

僕らは立派なおじさんをちょっと過ぎた頃合いになっているのでそうそう笑わない、見た目も不機嫌に見える、側によるともっと不機嫌に見える。どこか顔面の神経がいっちゃってる感じがするけど、これが普通だ、何か文句あるかという感じで日常暮らしているので今更笑顔でとは言えない。別可愛さが特に必要とも思わないからいい。それと毎日一緒に暮らしてるわけじゃないから困らない。

Garage Bandのイントロからスタートする。「一途な月」をレコーディングしたメンバー勢揃い(Bassの哲治は当時木谷将夕だったけど)で簡単にあの頃に帰っていく。あの頃クリアできなかったことが今は簡単に飛び越えていける。自分自身の歴史を抱え持ってここまで来た、年齢っていうんだけど。この曲はこのバンドのテーマソングでアマチュアのようにいつも音楽が好きで毎週金曜土曜日はバンド練習で自分の家のガレージを集合場所にして音を出す、そんな奴らの集まり。音楽を始めた原点の心をいつも持ち続けるという意味を込めて作った曲だった。

みんなおじさんになり、おじいさんになり機嫌が良いのか悪いのか判別不能になってもBand,yeah!でいけたらいつまでもハッピーだ。ふと「スペース カウボーイ」を思い出した。

春の恒例のライブは終わった。

みんな機嫌が良い、ということがわかった。


2020年の11月27日は機嫌悪かったみたいだ。





今日も良いいち日を!


 

2025年1月30日木曜日

あけまして、もう2月かあ。よろしくお願いします


ずっとフジテレビと中居君、文春の話題でネットやテレビで盛り上がっちゃって。話し合っても無駄、話し合おうとしても聞く耳を持たないで自分のことだけを話したがる人が大勢いることもわかった。あれは一種のサバトだなあ。ストーンズが聞こえて来た。

規律を守って穏やかに、平和に知性と理性を持って過ぎていくのは自然だけか。

先日、50年以上も前にデートの約束をしていたにもかかわらず、当日、バンドの練習を理由にすっぽかしてしまった人に会う機会が持てることになった。遥か遠くの日だったのに断片断片が記憶の中から浮かび上がって来て、話し続けると点線が短い線に変わっていく。

時計台の向かいに上島コーヒーがあったらしいんだけど、その地理さえ記憶にない。「個人教授」を観に行ったと言われ、それは覚えてた。年上の人を好きになって若者の身勝手な恋の果てライトスタンドのサヨナラホームランを打たれた投手状態でパリの街をずぶ濡れになりながら去って行くルノー・ベルレー。これはどっちが選んだのか?

すっぽかしてから50年経つまで会うこともなく、ある日知り合いを介して再会した。記憶になってしまわれていたものを引っ張り出す機会というのはそう多くないかもしれないなあ、最近。

もうすぐ1月も終わる。

昨日ジョニー、目黒さん、門馬の4人で3月の打ち合わせのためローヤルホストで落ち合う。ジョニーはもう暗譜でもOKときっぱり言い切っていた。あとはトールと哲治にも爽やかに言ってもらう。新村君はいつ以来だろう?新村君は「一途な月」をガレージバンドで録音とって以来だと思うから相当経っている。僕は明日本番、と言われても十分準備はできている。ガレージバンドはもともと工藤哲治、ジョニー曽山、扇柳トールで35年くらい前でロンドンで録ったアルバム「jelousy」が出た頃始めたグループで、ぼーっとしているんだったらバンドやるべ!というところで始めた。マリアテアトロで始めた毎週、全7回やったライブ「ヴァーサス」では結構しっかりやっていた。「一途な月」のベースは今東京で暮らしてる木谷将多が弾いているのだが、今回は哲治に。あとはベースで時々木村 圭子に引いてもらうこともあった。パーカッションに手島慶子にもよく参加してもらっていたのだが今回は3月に出産が控えてるということであかんかった。

コンサートフライヤができました。デザイン、写真はいつもの橋本亜矢さん、須田守政氏です。このチームも長い付き合いになりました。


3月14日(金)ペニーレーンで例年のライブをやります。ガレージバンドを組んでからかず多くの場所でそれこそ30年以上ライブ、コンサートをやって来ました。まだ足腰に何も変長、不調ありませんが、僕が元気でも周りは刻々と変化をしていきます。「カニ君」はだいたい完成しました。んーー、確かにカニの歌だなという仕上がりです。今は「東京」という歌と「札幌」という歌を作っています。これができればやろうとしていた企画に目が入れられます。もう一息。